イギリスで革靴を買うために【ジャーミンストリート編】

イギリスで革靴を買う
ジャーミンストリートのシンボル、洒落者ブランメル

以前、下記の記事で、ロンドンでの移動・滞在に関する基本的な情報を紹介しました。今回はジャーミンストリートで革靴を購入するに当たって、お店の位置や営業時間・曜日、休憩場所等、押さえておくと便利な情報をお伝えします。

1. クレジットカードは複数枚用意しておくと◎

旅行の大切なお供となるクレジットカード。カード決済が日本以上に普及しているイギリスでは不可欠な存在ですが、旅先で思わぬトラブルに遭遇する可能性もあるので、クレジットカードは複数枚持っておいたほうが安心です。

というのも、イギリスはヨーロッパで最もスキミング被害が多いことで悪名高い国。それだけに銀行の対策も進んでいますが、スキミング被害に遭った場合、カードの利用が停止されるため、旅行中、そのカードは使えなくなると思ったほうがよいです。

かくいう私も、コベントガーデン(ジャーミンストリートから徒歩10分程度)のお店でバンクカード(銀行が発行するデビットカード)を使用したところ、同日に約15,000円相当のドミノピザが注文されていました。。不正使用から数分後に銀行から「これはあなたが使用したものですか?」とのtextが来てすぐにカードの利用が停止され、事なきを得ましたが、新しいカードが届くまで1週間ほどかかりました。バンクカードのようにタッチ決済(contactless)に対応しているカードの場合、直接端末にカードを差し込まなくても情報を読み取ることができるとのこと。。日本のクレジットカードは通常contactless非対応のためこのような問題は生じませんが、ATM等でデータを読み取られるリスクは一応あるようです。

ブランドについては、主要な靴屋であればVISA、MASTER、AMEXあたりは概ね使える印象ですが、カフェやレストラン等ではAMEXの通用率がやや低いです。VISAとMASTERの2枚持ちが無難かと思います。

2. 治安について

繁華街ではスリに注意

ジャーミンストリートはピカデリーサーカス、レスタースクエア、コベントガーデンといった繁華街から徒歩圏内。個人的には、ロンドンで生活する中で身の危険を感じることはほとんどありませんが、人通りの多い場所ではスリ(pickpockets)やひったくりに注意する必要があります。

私も以前ピカデリーサーカス駅の地上階段で、不自然に後ろから密着され、鞄のファスナーを開けられそうになりました。両手が靴袋でふさがっているリュック姿の日本人は恰好の的かもしれません(?)。スリが近寄ってこないよう、周囲の警戒を怠らないようにしましょう。

ピカデリーサーカス駅の地上。昔は地上に駅を設置していたものの、交通量の増加に伴って、地下に駅を移設したという経緯があるそうです。

スマホ歩きは控えましょう

ロンドンではMoped crime等と呼ばれる、バイクを使ったスマホのひったくり被害が後を絶ちません(下記ニュース参照)。実際、ロンドン在住の知人にも被害者がいます。対策としては、道路側に物を持たない、できる限り車道側を歩かない、といったところでしょうか。イヤホン+スマホ歩きといった、身の回りが見えなくなる行動も避けたほうが無難です。

https://www.japanjournals.com/uk-today/10971-180223-1.html

3. ジャーミンストリート、どちら側から回る?

ようやく本題です。ジャーミンストリートの最寄り駅は以下の2駅。

①ピカデリーサーカス駅(ピカデリーライン、ベイカールーライン):徒歩1分

②グリーンパーク駅(ピカデリーライン、ジュビリーライン、ヴィクトリアライン):徒歩3分

両駅を結ぶ大通り(ピカデリーストリート)の1本南の通りがジャーミンストリート。ピカデリーサーカス駅からはジャーミンストリートの東側、グリーンパーク駅からは西側がそれぞれ近いです。

以下のとおり、両駅と各店舗の位置をピン留めしてみました。ジャーミンストリート上ではありませんが、ジョージクレバリー(@ロイヤルアーケード)、ガジアーノ&ガーリング(@サヴィルロウ)、ジョンロブロンドン(@セントジェームズストリート)、ヴァーシュ(@サヴィルロウ)も含めています。いずれも徒歩圏内です。

なお、ヴァーシュは厳密にはSTOWERSというテーラー内の一角にブースを構える形をとっており、店舗外にはヴァーシュの看板等はありません。また、2019年6月に店舗を訪問した時点では、MTOのみの提供で(納期3か月~)、RTWの取扱いはありませんでした。

①ピカデリーサーカス駅から近いのは

  • チーニー
  • チャーチ

②グリーンパーク駅から近いのは

  • トリッカーズ
  • ジェイエムウエストン
  • クロケット&ジョーンズ(小さい方の店舗)
  • エドワードグリーン

以下はどちら側から行っても同じ程度の所要時間。

  • クロケット&ジョーンズ(大きい方の店舗)
  • ジョンロブ
  • フォスターアンドサン
  • グレンソン
  • ローク

…と、ここまで書いてみましたが、靴好きの方はおそらく1日で何往復もする通りなので、あまり意味がない気がしてきました(笑)。アクセスの便を踏まえてピカデリーサーカス駅かグリーンパーク駅のいずれかを選択されるのが良いかと思います。なお、バスの路線も複数ありますが、特にピカデリーサーカス周辺は、16時~19時頃にかけてかなり渋滞するので要注意。

ちなみに、同じ通りにはダンヒルもあります。ダンヒルの革靴の一部コレクションはガジアーノガーリングが製造しているので、合わせて覗いてみるのもよいかもしれません。そのあたりのエピソードは以下の記事にまとめています。

ジェイエムウエストンの店舗内部の様子はこちらもご参照。

近くにはロブロンドンも

ジャーミンストリートを西側に出た通り(セントジェームズストリート)を左折して2、3分下ると、左手にジョンロブロンドンがあります。ロブロンドンの様子については、こちらの記事もご覧ください。

4. ベストな曜日・時間帯は?

日曜日は△

日曜日もオープンしている靴屋は、以下の4店のみ。せっかくジャーミンストリートまで来てこのラインアップは少し物足りないかもしれません。下記の店舗も、他の曜日よりも営業時間が1時間程度短いので、日程が許すのであれば、それ以外の曜日に訪問するのがよいでしょう。

  • チーニー
  • チャーチ
  • クロケット&ジョーンズ
  • ローク

営業時間は基本10時~18時。余裕を持った行動を!

大半の靴屋は10時~18時オープン。それ以外の店舗(ジェイエムウエストン、チーニー、チャーチ)も18時半又は19時までにはクローズします。気になった靴を履き比べしているうちに閉店時間を迎えるリスクがあるので、何店舗か回る場合には、余裕を持たせた旅程を組むと安心です。

パティーヌ職人の実演を見たいなら月~水、金・土曜日

クロケットアンドジョーンズの店内では、パティーヌ職人のビスマルクさんが作業をしている様子が見られます。 インスタで彼のアカウント(@sartorpolishing)をフォローしている方も多いかもしれません。)。

クロケットの工場で5年以上革靴の制作に携わったのち、独学でパティーヌを始めて15年以上のベテランさんで、話しかけると色々教えてくれます(木・日曜日はお休み)。

パティーヌ作業中
ビスマルクさんに依頼したパティーヌ。トウ部分にネイビーカラーを入れてもらいました。

クロケットアンドジョーンズの店舗の詳細についてはこちらの記事にまとめています。

5. 靴屋巡りに疲れたら

ジャーミンストリート自体は徒歩数分で渡り切れる距離ですが、周辺を徘徊しているうちにお腹が空いたり、トイレに行きたくなったりすることも想定されます。同行者がしびれを切らすこともあるでしょう(笑)。そんなときのおススメスポットはフォートナムメイソンの本店。

正面入口
毎時1回時計の鐘とともに登場する、創業者のMr. FortnumとMr. Masonの人形。

上記3.の地図のとおり、同店はジャーミンストリートの1本横の通り(ピカデリーストリート)と便利な場所。中2階のカフェレストランでは、スコーン等のブリティッシュな食事を紅茶とともに楽しめます(ランチ・ディナーもあり)。4階で優雅にアフタヌーンティーを満喫するのもよいかもしれません(事前予約が◎)。

2階はティーセット、銀食器等、3階はレディースコーナー。妻はここでメイソンピアソンのヘアブラシを購入しました。

4階はメンズコーナー。バブアー、ポールスミス、ドレイクス、エッティンガー、スマイソン、ペンハリゴン、パンセレラetc.と、これでもかというほど英国ブランドが一堂に会した空間。エッティンガーの品揃えは、ロンドン郊外にあるエッティンガーのショールームを除けばロンドン市内ではここが一番。トイレもゴージャスです(無料)。

フォートナムメイソンの詳細はこちらにまとめています。

他にも、ジャーミンストリート通り沿いにWaterstonesという大型本屋があります。トイレ・カフェもあり。品揃えが良く、見ているだけでも楽しめると思います。

ジャーミンストリート通り側の入口

6. おまけ:イギリスのパブ飯事情

イギリスに来たからには、パブに行ってみたい!という方もいらっしゃるかと思います。ここでは2点だけポイントを。

注文はカウンターで

席のあるカフェ・レストラン等では、案内された席に座って店員さんが注文を取りに来るのを待つ場合が多いですが、パブの場合、自分でカウンターに行って注文する必要があります。夕方以降はカウンター前が人でごった返していて戸惑うかもしれませんが、割り込みをしようという意図は必ずしもなく、無秩序に自分の順番を待つのが彼らのスタイルのようです。周りを見ながら機を見て注文しましょう。

フードのオーダーは21時まで

ほとんどのパブでは、フードは21時までしかオーダーできません(パブ自体は23時頃までオープン)。しっかりしたご飯(パイ、フィッシュアンドチップス等)を食べたい場合には、21時より早めにお店に行きましょう。

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