モロッコ旅行③フェズのアフリカ最古の皮なめし工房へ

複雑に入り組んだメディナ(旧市街)で有名なフェズでは、タンネリ・ショワラ(皮なめし工房)、アート・ナジ・セラミックス(陶器工房)、王宮、ブー・ルジュード門を訪れました。それなりに見るものはあったけれど、シャウエンや砂漠に比べると、あまり印象に残らない街かもしれません。この記事では、フェズで訪れた観光スポットをご紹介します。

1.タンネリ(皮なめし工房)

革製品好きがまず訪れたいのはタンネリ(皮なめし工房)です。工房の入口で、まずミントを渡されました。皮の臭いがきつかったらこのミントをかいでリフレッシュして、とのこと。どれだけ臭いんだろう…と怖くなりましたが、その日はミントが活躍するほどは臭くなかったです。風向きにもよるのかもしれません。

工房に入ると、絵具のパレットのような染色桶が一望できるテラスにまず案内されます。

左の白いエリアの桶には鳩の糞と石灰水が入っています。これにつけこみ、鳩の糞に含まれるアンモニアによって皮を柔らかくするそうです。皮を柔らかくした後は、染料が入った右の赤茶エリアの桶に皮を漬け込んで染めていきます。青色はインディゴ、黄色はサフラン、赤色はポピーなど、天然の染料を使用しているとのことでした。

タンネリの説明が終わると、革グッズが売られているコーナーに案内されます。覚悟はしていたけれど、勧誘がすごかった…。ときめくものがなかったので私は何も買わず。夫は靴の手入れをするとき用のマットとして羊の一枚革を700DH(7500円くらい)で購入。モロッコでの物価を考えるとこの値段はぼったくりな気がしますが、思い出の品ということで買っていました。はい、プチ散財。

2.アート・ナジ・セラミックス(陶器工房)

フェズの郊外にあるアート・ナジ・セラミックス(陶器工房)にも行きました。食器やモザイクタイル等様々な陶器を作る工房で、職人の養成学校も兼ねています。ガイドさんによると、タイル職人は基本的に親から子に受け継がれるらしく、子供たちは夏休みに工房の手伝いをして、そこで技術を学ぶとのことでした。デザインが可愛いものが多く、質は街中で売られているものよりは良いと思います。

3.王宮、ブー・ルジュード門

その美しさで有名なフェズの王宮とブー・ルジュード門にも行きました。といっても、車でちょっと降りて写真を撮っただけ。二つとも美しかったけれど、特に思い入れはありません…。

4.メディナ

フェズには大きなメディナ(旧市街)があります。フェズのメディナは迷うことで有名で、ガイドさんは、誰もガイド無しには行きたがらないよと笑って言っていました。宿に着いてから夕飯まで少し時間があったのですが、外はもう暗く、迷うのは怖いなと思い、メディナ探索はやめておきました。もしメディナで迷っていたらフェズも我々にとって印象深い街になっていたかもしれません…。とはいえ、最終日に行ったマラケシュのメディナでも十分に楽しめたので、メディナについて悔いはありません。

次回はモロッコ旅行④サハラ砂漠編です!フェズの思い出が霞むくらい特別な経験になりました。



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