ロイヤルワラントを擁するイギリスの代表的な革小物ブランドの一つであるエッティンガー。本国で買うなら、品揃え豊富な本店(ショールーム)がおすすめです。この記事では、エッティンガー本店の概要や購入記を紹介します。
基本情報
ETTINGER SHOWROOM
- 営業時間:9時~19時(月~木)、9時~16時30分
- 定休日:土・日
要予約です。下記リンク先からアクセスできるコンタクトフォーム、メール(info@ettinger.co.uk)、電話(+44 (0)20 8877 1616)のいずれかからコンタクトできます。お目当ての製品が決まっている場合には、あらかじめ先方に伝えておくとスムーズでしょう。
ロンドン中心(ピカデリーサーカス)からは30分強とやや遠め。地下鉄では、Piccadilly LineなどでEarl’s Court駅まで行き、そこからWimbledon行きの District Lineに乗り換え、East Putney駅で降りるのが便利です。
なお、Earl’s Court駅に停車するDistrict Lineには複数路線があり、Wimbledon行きの路線に乗る必要があるので要注意。乗換えホームは1か所共通なので、ホームでお目当ての路線が来るのを待ちます。ちなみに、同じ路線上のFulham Broadway駅付近には、プレミアリーグのチェルシーのホームスタジアムがあります。
ロンドンの交通事情についてはこちらにまとめています。
エッティンガーとは?
エッティンガーは、1934年に映画プロデューサーのGerry Ettingerにより創業。以来、一貫してイギリス国内での生産にこだわり続けている稀有なブランドです。1996年にはその功績を認められ、チャールズ皇太子よりロイヤルワラントを授与されています。日本では銀座に直営店があるほか、各百貨店で販売されており、知名度も高いように思います。
生産拠点はイギリス中部のバーミンガム近郊のウォルソール(Walsall)の工場にあります。同地はかつて皮革産業で有名な都市だったそうです。
ロンドン市内、どこで手に入る?
日本では長財布を使用していましたが、タッチ決済(コンタクトレス)が浸透しているイギリスではかさばって持ち運びが面倒。また、サンタンデールサイクルと呼ばれるレンタサイクルの年間キーや家の鍵用にキーケースも必要だ…と、小銭入れとキーケースを買う理由は十分(笑)。
が、いざエッティンガーのウェブサイトを見てみると、思いの外ロンドン市内でエッティンガーを取扱っているお店が少ないことが判明。下記リンク先のショップリストのうち、ロンドン中心部の③ドクターハリス(ロイヤルワラント付きの薬局。シャンプーや歯磨き粉などでも有名)、④フェンウィック(デパート)、⑥フォートナムメイソンを見たものの、カラバリが限られているうえ、お目当ての品は見当たらず。そこで、最も品揃えの良いショールームに行くことにしました。
フォートナムの本店についてはこちらもどうぞ。
目立たないショールーム
ロンドンの地下鉄は、中心部がゾーン1、ゾーン1を環状に覆う形でゾーン2、3、4…と区分されています。留学中はゾーン1、大学時代のホームステイ中はゾーン4に住んでいましたが、ゾーン2はまだしも、ゾーン3あたりから住宅街一色となり、大分雰囲気が変わってきます。有名な観光地だと、Notting Hill Gateがゾーン1とゾーン2の境目、というのがイメージしやすいでしょうか。
East Putney駅は地下鉄のゾーン2とゾーン3の境目にあり、ご多分に漏れずザ・住宅街といった趣き。駅から住宅街を進んで徒歩8分ほどしたところの通りの角に、エッティンガーのショールームがあります。
玄関ドア右横にひっそりと「ETTINGER LONDON」との文字が。最初は気が付かず素通りしました(笑)
品揃えは世界一(?)
アポイントを取っている旨伝えると、2階のショールームに案内してくれます。
ショールームは四方にわたってエッティンガーの製品がずらりと並んでいます。財布類や名刺入れはもちろん、眼鏡ケースや鞄類など、あらゆる革製品を網羅しています。
さらには、携帯用のカスクまで。これをお供にスコットランドでウイスキーをくいっと…想像しただけで贅沢な時間です!
ショールームのメリットは、何と言っても製品・色のバリエーションが豊富な点。私はロイヤルコレクションという王室カラーの紫(ロイヤルパープル)を使用した製品が欲しかったのですが、それはもちろん、緑・赤・オレンジなど、多種多様な選択肢があります。欲しい型が決まっていても、いざ物を目にすると、どの色にするか迷ってしまうもの(笑)
この日は結局、購入予定だったロイヤルコレクションのキーケースとグリーン×イエローの小銭入れに加えて、アイコニックカラーであるイエローのペンケースを購入。おまけにしおりも付けてくれました。お願いすればタックスリファンドの書類も作成してくれます。
内側にロイヤルワラントが刻印されているのもロイヤルコレクションのポイント。
ちなみに、写真のシューホーンは後日セルフリッジで購入したものです。ポケットに収まるサイズで思いのほか使いやすく気に入っています。
そのほか、ショールームでは購入した製品にイニシャルを付すサービス(パーソナライゼーションサービス)も利用可能です。値段を失念してしまいましたが、結構いいお値段だった記憶(20ポンド前後だったような…)で、私は見送りました。
純正クリームはコロニル製
記念にレザーバームも購入(10ポンド)。どこかで見たことがあるなあと思っていたら、側面にManufactured in Germanyとの文字が。見た目といい、使い心地といい、コロニルのシュプリームデラックスと同じです。コロニルにOEMしているようですね。
最後に
ロンドン中心部からは少し遠いですが、エッティンガーの製品を買いたい!という場合には、立ち寄ってみて損はないでしょう。観光とセットで行かれたい場合には、元シーズンチケットホルダーとして、チェルシーのスタジアムツアーをお勧めします(笑)
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