「服はおうちで楽しもう、福をうちに呼び込もう」という合言葉のもと、4月末から始動したファッションブログリレー企画「ふくはうち」。第4走者の私からは、ロックダウン後初日に着たい仕事服というテーマでお届けします。
「ふくはうち」企画
ご縁があり、合計13回からなるこの企画に参加させていただくことになりました。私は、オボイストさん、ことねさん、ミウラさんに続く第4走者。4×100メートルリレーではゴールを飾る重要なポジションでプレッシャーがかかります(笑。中学・高校は陸上部でした)。ブログの一読者だった私が、ミウラさんからバトンを渡していただくことになるとは、1年前の自分ではとても想像できなかったこと。この場を借りて、ミウラさん、ありがとうございます!
テーマ:ロックダウン後初日の仕事服
私は、一昨年はイギリスのロンドンに、昨年からはドイツのシュトゥットガルトに住んでいます(メルセデスやポルシェの本社があることで有名です)。ここドイツでは3月中旬にロックダウンが始まり、外出の制限や店舗・人が集まる場所の営業禁止などの措置が講じられました(4月中旬時点の内容はこちらにまとめています)。多くの会社もこれに伴い自宅勤務体制に切り替えました。ロックダウンは5月4日から段階的に緩和されていますが、私の職場ではもうしばらく自宅勤務を続けることに。
そうすると、不思議なもので、きちんとスーツを着て仕事に行きたいという思いがふつふつと…ということで、ロックダウンが明けたらこんな格好で仕事に行きたい!というテーマでコーディネートを組んでみました。ほぼほぼイギリス尽くしです。
スーツは昨年ハンツマンで誂えたSmith Woollensのチョークストライプ(パンツが一部よれてしまってますね。。撮影時の詰めが甘かったと反省)。一生の記念に、ということで仕立てました。長めの着丈、絞り気味のウエストに1ボタンが特徴。羽織ると背筋が伸びるような気がして、気合いを入れたい日には自然と手に取る一着です。
シャツはターンブルアンドアッサー(Turnbull&Asser)のアイコニックなストライプを選びました。6年前のイギリス旅行で購入して以来、へたりやボタンの緩みは全くなし。同店のシャツは、その品質への自信の裏返しとしてスペアボタンが付属しないことで有名ですが、当分心配はいらなさそうです。
タイはドレイクス。昨年12月にサヴィルロウに店舗を移転するなど、勢いのある英国ブランドの一つといえるでしょうか。かさばらないし…ということで、イギリス滞在中についつい買いすぎてしまいました。。
カラーステイはターンブルアンドアッサー。妻からの誕生日プレゼントです。手入れをさぼっていて変色が始まっており、今回あわてて磨きました(笑)
カフリンクスは、1786年創業、王室御用達のメーカー、ディーキンアンドフランシス(Deakin&Francis)によるもの。ハンツマンがロケ地となったことでも有名な映画「キングスマン」のロゴ入り。ハンツマン、ジョージクレバリー、ドレイクス、ターンブルアッサーと、キングスマンへのオマージュです。
ベルトはかれこれ5年以上使っているジェイエムウエストンの黒・タンブラウンのリバーシブル。スタンダードなバックルのベルトを一時帰国時にうっかり実家に忘れたため、仕事ではこれをヘビロテ中。靴に使われているものと同じ革が使われており、ジェイエムウエストンの同色の靴との相性は抜群です。
靴はジョージクレバリーで昨年誂えたレイジーマン。アンソニークレバリーのチャーチルをデザインのベースに、レースステイ部分の革をピッグスキンに、靴紐の色を青に変えました。現時点では手持ちの靴の中で見た目、履き心地ともに一番満足度が高いです。3月に予定していた2足目のフィッティングはコロナウイルスの影響で流れてしまいましたが、イギリスに行けるようになったら仕切り直ししたいですね。靴下はドイツにもリスペクトをということで、ファルケに。
鞄はグローブトロッターのオリジナル。しっかりした作りの鞄が必要で、いつぞやの自分への誕生日プレゼントという名目で買いました。ただ、当時良く外会議で一緒になることが多かった上司が黒を使っており、全く同じ色は気恥ずかしく(笑)、使っている小物類にネイビーのものが多かったのでこの色に。
振り返って
仕事服に着替えることは、自分にとってオンとオフを切り替える大事な要素の一つだと再認識。いつ在宅勤務が解除されるかわかりませんが、その日を楽しみに待ちたいと思います。
第5走者:まるすけさん 「シフクノ‐服と靴と生活と‐」
次回のリレー連載はまるすけさんの「シフクノ‐服と靴と生活と‐」です。まずMr. Childrenのアルバムから採られたというブログのタイトルにぐっと掴まれました(シフクノオトは、初めてミスチルのライブに行ったときのアルバムで、私にとっても思い出深い作品です)。タイトルのとおり、洋服・靴・生活という切り口でブログをつづられています。
圧巻は、延べ国内外20ブランド以上・50種類以上の靴のサイズ感をまとめた比較表。ご自身の足の数値を含めたサイズ・特徴から(私とだいだい同じサイズで、勝手に親近感です。笑)、まるすけさんが履いたことのある靴のブランド・サイズ・ラスト・履き心地がわかりやすくまとめられています。こういった情報を一元化するのは想像するだけで大変ですが、特に履き心地を言語化するのは結構難しいもの。ましてや、このご時世では店舗での試着もままならないことも多いでしょうから、こういった生きた情報は同サイズの足の方にはありがたいですね。
また、靴好きとしては、浅草コブラーでのビスポーク体験記事も見逃せません。まるすけさんが一足を職人さんと作り上げていく様子が丁寧に記されており、あたかも自分も追体験しているかのよう。ビスポークに興味がある方はもちろん、そうでない方にもおススメです(MTO/Bespokeのカテゴリーからどうぞ)。
最近私が気になっているのは、コーヒーテイスティングノートに関する一連の記事です。私自身はコーヒー音痴ですが、味の表現ひとつとっても、ネ(鼻先で感じる香)、アロマ(口から鼻に抜ける香り)、ボディ、酸味、甘味、濃厚さ、クリーンさ、余韻と、多彩な視点があるんだなあという発見がありました。食後、ティータイムなど、飲み方のシーンの提案もあり、楽しく読めること請け合いです。家にコーヒーメーカーがあるので、せっかくなので私もチャレンジしてみようかなと思っています。
まるすけさんの記事は5月14日頃アップされる予定です。この企画が「良いことの序章」となることを願って、まるすけさんにおつなぎします!
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