ウィーンのマフテイのビスポークシューズ、ついに完成!

Maftei

先日、昨年10月にウィーンでオーダーしたマフテイ(Alexandru Maftei)のビスポークシューズを受け取りました。この記事ではその詳細や履き心地などを紹介します。

納品

前回受け取った仮靴をマフテイに返送してから約3ヶ月後、郵送で完成品を受け取りました(コロナの影響で、しばらく工房を閉めていたようで、少し時間がかかりました)。実はデリバリー自体は7月頃でしたが、スエードの靴ということもあり10月頃まで履きおろしを控えていたため、このタイミングでの紹介です。すでに何回か着用済み。

全景

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ラウンドトウのオーダーは個人的には初めてですが、スエードの柔らかい雰囲気にマッチしています。英国靴などのそれと比べて若干潰れ気味に見えるのが特徴的でしょうか。靴紐はライニングの色と合わせてくれたようで、可愛らしい印象になりました。

対面でのフィッティングの機会がなかったので、仮靴の試着で見つかった懸念点が親方にきちんと伝わったかやや不安でしたが、仮靴でフィードバックした小指の当たりなどもちょうどいい具合に調整してくれていました。

シープスキン、足当たり◎

仮靴からの仕様変更は、ライニング・インソックをシープスキンにした点。

結論としてはこれは正解。何回か履きましたが、あたかもアンライニングの靴のように柔らかい履き心地で、普段痛みが出やすい甲骨部分などもノーストレス。長時間、またはある程度年月が経ったときにどうなるか未評価ですが、今のところはいい感じです。

ディテール

工房のこだわりであるシームレスヒール。

きれいに成形されています。もう少しだけ踵の食い付きが良ければベターでしたが、薄めの靴下と合わせなければ気にならない程度で緩くはないです。

主な特徴でもある木ペグ仕上げ。ハンドメイド感が出ますね。履き心地面ではハンドソーンの靴と目立った違いは感じません。

目下検討中なのが、ハーフラバーを追加するかどうか。これは、木ペグなので修理が大変(=ウィーンの工房に返送しないといけない)なのと、濡れた路面でも履けるようにしたいというもの。他方で、もう少し今の仕様を楽しみたい気もしており、もうしばらく考えます。

シューバッグはまさかのピンク。これならなくさないですね(笑)

最後に

1100ユーロ(2019年10月現在)という既製靴と大きく変わらない値段からすれば、満足の行くオーダーでした。東欧靴のビスポークを…という方にはもちろん、普段優先順位が下がりそうなカジュアルなスタイルもチャレンジしやすいかもしれません。コロナで難しい状況が続いていますが、自由に海外でオーダーできるようになる日が早く訪れるよう願っています。

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