ノーザンプトンのファクトリーショップで革靴を安く買う(前編)

イギリスで革靴を買う

革靴好きの方にとって、イギリスのノーザンプトンにあるファクトリーショップ巡りは外せないでしょう。この記事では、列車のチケットのお得な買い方、現地のモデルルート、訪問にベストな曜日など、ノーザンプトン巡りに必要な情報をお伝えします。

ノーザンプトンへの行き方

ノーザンプトンは、ロンドンの北約100kmに位置するNorthamptionshire(ノーザンプトン州)の中心にある町です。人口は20万人強と中規模。ロンドンからはEuston駅(Northern line, Victoria line)からWest Midlands Trainsで駅まで1時間強です。こちらの記事でおススメの宿泊場所として紹介したキングスクロス駅・ラッセルスクエア駅からは徒歩10分程度の距離です。

BBCなどの番組や列車のアナウンスなどを聴く限りノーンプトンが正しいカナだと理解していますが、日本ではノーンプトンという呼称が浸透しているので、この記事では基本的にノーザンプトンで統一します。

チケット購入はTrainlineで4日前までに!

チケットはユーストン駅の券売機でも買えますが、おススメはTrainlineというアプリでの購入。出発前にチケットの購入・発券でバタバタしなくてすみますし、事前(出発4日前まで)に購入すれば、電車の時間帯によっては当日購入時のチケット代の半額以下の値段で手に入ります(3日前から徐々に値段が上がります)。

また、イギリスの長距離列車あるあるですが、時間帯によって値段が大分変わります。一番安い時間帯であれば片道10ポンド程度。前後の時間を調べて旅程と相談しながら決めるとよいでしょう。

試しにTrainlineでEuston→Northamptonの片道を検索してみました(2月2日現在)。同じ8時13分発の便でも、出発前日に検索した場合(2月3日出発の便)と4日前に検索した場合(2月6日出発の便)ではかなり値段に差があります(31.1ポンド、9.5ポンド)。安いチケットの販売枚数は限られているので、日程が確定しているのであれば早めの確保が望ましいでしょう。

購入すると発行されるQRコードを自動改札でかざして使用します。改札がない場所もありますが、乗車中に検札係が来る場合もあれば、来ない場合も(笑)。旅行中に携帯の電池が切れないように気をつけましょう。

ちなみに、往復でチケットを購入する場合、格安のチケットは、行きがAdvance singleまたはSuper off-peak single、帰りがAdvance singleの場合が多いと思います。この場合、Super off-peak singleであれば、同日別時間帯のSuper off-peakの列車にチケット変更なしに乗れますが、Advanceでは指定した列車しか乗れません(Trainlineでの購入の場合。窓口・券売機で紙のチケットを購入した場合に限り、当該列車の出発前であれば変更手数料10ポンドで変更が可能ですが、予め券売機で買わなければならず、滞在期間によってはチケット割引の恩恵を受けられないので、変更の恩恵を受けられる場合は限られるでしょう)。チケットの種類の確認をお忘れなく。

ユーストン駅の様子。表示を待つ人でごった返しています

イギリスの長距離列車あるあるその2ですが、出発時間の10分ほど前まで出発ホームが決まりません。駅構内の電光掲示板にホームが表示されてから該当のホームに移動します。

ノーザンプトンのファクトリーショップの位置関係

ノーザンプトンのファクトリーは町の各地に点在しています。主なファクトリーの位置をピン止めしてみました。

ジョンロブ・トリッカーズ・クロケットアンドジョーンズ間は徒歩で移動できます。他方、A&A Crack(革問屋)とエドワードグリーンは駅から見て南側にあり少し遠いので、タクシーでの移動が無難です。チャーチは駅から近いので、旅程の最後に組み込むのがちょうどよいかもしれません。ちなみに、ガジアーノガーリングはノーザンプトンからやや離れたケタリングという町にあり、またファクトリーショップはありません。ファクトリーを訪問したときの様子についてはこちらの記事もご覧ください。

標識もあります

駅構内左側のスタバ手前の階段を下りると、タクシー乗降所(Taxi rank)があります。

2015年にリニューアルして綺麗になりました

こちらがタクシー乗降所のある側の駅出口。ファクトリーショップの名前を伝えれば、迷わず連れて行ってくれます。

タクシーは距離制で、ファクトリーショップ間の移動に要する費用は各5~10ポンド程度。クレジットカードは基本使えないので、現金を用意しておきましょう。各ショップの店員さんにお願いすれば、タクシーを手配してくれます。道路ではほとんど捕まらないので要注意。

ノーザンプトン、何曜日に行く?

マイベストは金曜日

主要なファクトリーショップをもれなく回りたい、という場合は、金曜日一択です。その理由は、

  • エドワードグリーン・A&Aクラックは土日クローズ
  • クロケットアンドジョーンズは金土のみオープン
  • 土曜日はジョンロブ以外14時前後でクローズ

特に、エドワードグリーンの品揃えは他のショップよりも充実していることが多いので、エドワードグリーンの靴に興味がない場合以外は、立ち寄ってみる価値はあると思います。逆にクロケットの靴はパスしてもよいかなという方は、金曜日以外の平日でも良いでしょう。

なお、金曜日・土曜日の午後であれば、運がよければトリッカーズ・クロケットのファクトリー内部を見せてくれるかもしれません(工場がお休みのため)。私は金曜に行ったときは、トリッカーズは見られましたがクロケットは×。

トリッカーズのファクトリー内。靴がぎっしりと並んでいました

妻が土曜に行ったときは、クロケットは上から見せてくれたそうです(トリッカーズは未訪問)。

こちらはクロケットのファクトリー。雑誌でよく見るアングルですね

このあたりは日によって変わる可能性があるので、見られたらラッキー、というくらいですね。

夏休み・年末年始休みに要注意

7月下旬~8月上旬、クリスマス前~年始(1月2・3日頃)は、ファクトリーショップが長期休みに入ります。その時期に訪問を予定されている方は、事前に各ショップに連絡してオープン日・時間を確認しましょう。海外からの電話はややハードルが高いと思うので、メールでの問い合わせがよいかもしれません。ファクトリーショップ自体のメールアドレスはおおむね非公開ですが、ロンドンの本店にメールすれば関連情報を教えてくれるのではないかと思います。

ノーザンプトン、何時に行く&出る?

どのショップもおおむね9時~17時頃まで開いているので、朝から気合いを入れて臨むなら9時頃着の便で行くのがベター。特に、2020年の春頃(詳細は未定の模様)、2017年から改装中だった靴博物館がリニューアルオープンします。こちらも立ち寄るなら、早めの時間帯がマストです。

Northampton Museums
Home of the largest shoe collection in the world. We also tell the history of Northampton and have some very nice paintings! FREE ENTRY!

帰りは、駅付近にいてもスタバで時間をつぶすぐらいしかやることがないので、遅くても17時台発の便でよいと思います。どこに行くか&どれくらい滞在するかによりますが、私はだいたい10時前着の便で行き、16時40分頃の便で帰っていました。下のモデルルートにあるスポットを全部回りたいのであれば、もう少し時間を取ったほうが安全です。

モデルルート

全部てんこもりで回りたいという方のために、金曜日に訪問する場合のモデルルートを考えてみました(途中タクシーまたは徒歩の移動を前提とします)。

南から北へ上がっていくようなイメージで、やや交通の便が良くないA&Aクラックとエドワードグリーンを最初に済ませて、ランチ後に残りをつぶしていく行程です。これに靴博物館を加える場合、相当駆け足で回らないと回り切れない気がします。なお、チーニーは町の中心から遠いので(というか隣町のケタリングにあるので)、行程から外しています。チーニーまで足を伸ばしたいのであれば、他のいずれかをあきらめなければならないと思います。

よければたたき台にしてみてください。

9時ノーザンプトン駅着

A&Aクラック(タクシー)

エドワードグリーン(タクシー)

ランチ(タクシー)

トリッカーズ(徒歩)

クロケットアンドジョーンズ(徒歩)※13時半オープン

ジョンロブ(徒歩)

チャーチ(タクシー)

17時~ノーザンプトン駅着(徒歩)

革、革、革!

A&Aクラックはあまり馴染みがないかもしれませんが、イギリスのビスポーク靴店はもちろん世界中の靴屋が革を仕入れる革問屋です。自分で仕入れた革で靴を注文したり、革小物を作りたい方には特におススメです。

ノーザンプトンのごはん事情

ファクトリーショップ付近にはレストランがほとんどありません。事前にユーストン駅で食料を調達して済ませるのもありですが、私は最近はトリッカーズのファクトリーショップから徒歩2、3分程度にあるパブレストランに行くことが多いです。いずれもエールやハンバーガーをはじめ、パブレストランにある一通りのものが食べられ、味も悪くないです。

ここから徒歩圏内です
The Lamplighter Freehouse - Home
The Charles Bradlaugh

最後に

ここまで、ノーザンプトン巡りの基本情報を紹介しました。後編では、各ショップの概要を紹介します。

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