先日、ローマ市内で一回目の新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種を終えました。接種までの様子を簡単にまとめました。
ネット・アプリで接種予約OK
イタリアも他ヨーロッパ諸国と同様、基本的に高齢者から順にワクチンを接種しています。ざっくり言うと、EU国籍を持たない外国人も、イタリアに居住している場合には接種を受けられます。
私の住むローマ(ラツィオ州)では、保健所のウェブサイトかアプリから接種の予約OK。私の年代には6月上旬に予約枠が開放されました。
Codice fiscale(納税者番号)と、Tessera sanitaria(健康保険証)記載の番号の2点を入力し、接種会場を選択して予約完了。ちなみに、コーディチェフィスカーレは、イタリアでの生活の色々な場面で必要になる番号で、公的手続はもちろん、DHLで荷物を送ったり、イベントのチケットを予約するときにも使ったりします。
ラツィオ州では、2回接種が必要なワクチンの場合、予約の時点で2回とも接種日が確定します。また、接種会場によってワクチンの種類(ファイザー・アストラゼネカ・ジョンソンアンドジョンソン・モデルナのいずれか)も決まります。
別の州では、会場に行くまでどのワクチンが接種されるのかわからないそうで、地域で扱いが違うようです。
接種当日
私のスロットは早朝の朝8時から。テルミニ駅近くの接種会場の入口には30~40人ほど接種予定者の方が集まっていましたが、その大半は2回目の接種を受ける高齢の方のようでした。
受付→検温・消毒→医師による問診→ワクチン接種→待合室で15分待機、という順序で、合計45分程度で接種は終了。朝一の枠だったからか、待ち時間もほとんどなし。
リンク先の写真のように広々とした空間でした。
実は予約時点ではアストラゼネカしか枠がなかったのですが、問診の際にあなたは60歳以下なのでファイザーに変更しましょうとの提案を受けてファイザーに。注射自体も1~2秒であっという間でした。
イタリアの行政サービスの質はイギリス・ドイツよりも低く、パスポートの受け取りに数か月かかる、郵便局の職員はサボタージュでもしているのかと疑わせるほど動きが遅いなど(イタリア人の同僚にこの話をしたら爆笑していました)、エピソードに事欠かないのですが、ことワクチンについては大規模接種が始まって数か月が経過していることもあってか、スムーズに進みました。一丸となってパンデミックを収束させようという意気込みを感じたような気がします。
副反応
副反応は左肩周りの接種箇所の痛みだけですみました。ズキズキというよりは、筋肉痛のような鈍い痛みが数日残る感じ。3日後にはほぼ違和感がなくなりました。
手を伸ばしたり上に上げたりすると少し痛むため、利き腕とは逆の腕に打ってもらったほうが安心だと思います。ちなみに、2回目の接種のときのほうが副反応が強く出やすいという研究結果もあるそう。
次回は約5週間後
当日にワクチンの種類が変更された関係で、2回目の日程は確定していませんが、おおむね5週間後とのこと。気が向いたら、接種後の様子を残したいと思います。
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