【2021年1月】イタリア ロックダウンの今

イタリア

ここ最近のイタリアのコロナ新規感染者数は一日あたり約13,000人と、2019年11月のピーク時(約34,000人/日)よりも落ち着きを取り戻しています。本記事では、2021年1月現在のイタリアのロックダウンの状況をご紹介します。

色分けされた規制

イタリアでは、感染拡大の深刻度に応じて、州ごとに規制レベルを変えています。
厳しい順番からレッド>オレンジ>イエローとゾーン分けされています。
このゾーン分けは、直近の感染率に応じて2週間ごとに見直されます。クリスマスや年末年始などは特別に不定期で規制が変わったりするので、今自分がいるエリアがどの規制なのかこまめにチェックすることが求められます。

イタリア在住日本人の多くがチェックしているのは、在イタリア日本大使館の「イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報」のページです。

在イタリア日本大使館のHPより一部抜粋

例えば、私が住んでいるローマはラツィオ州にあるため、オレンジゾーンです。ちなみに、ラツィオ州の新規感染者は約1,300人/日です。

オレンジゾーンの規制は、ざっくりいうと以下の通りです。
・22時~5時は外出禁止
・州・自治体間の移動禁止
・土日祝日、祝前日はショッピングモール閉鎖。スーパーや薬局等は営業
・飲食店イートイン禁止。テイクアウトは22時まで可(バール等は18時まで)。デリバリーは制限なし。
・美術館、博物館等は閉鎖。

2月1日からは、ローマはイエローゾーンになるらしく、18時までのイートインや平日の美術館・博物館の営業が解禁されます!

ちなみにレッドゾーンでも、自己宣誓書を携行していれば、仕事やスーパーへの買い出し、お散歩などはできます。

オレンジゾーン時のローマ観光地の様子

コロッセオ

平日朝のコロッセオです。人がいたとしても、ランニングやお散歩に来る人がいる程度。コロッセオにカメラを向けている人はほとんどいませんでした。

トレビの泉

平日の昼です。この日は天気もあまりよくなかったせいか、人はまばら。それでも、街中にあるためコロッセオよりも人が多かったです。

スペイン階段

普段は階段にずらりと人が座って、ミサンガを売りつける人がいる…というイメージのスペイン階段ですが、オレンジゾーンの今は人がまばら。タイミングが合えば、人無しのスペイン階段が撮影できます。

観光名所には必ずと言っていいほどパトカーが2台待機しています。おそらく、人が混みすぎないように見張っているのでしょう。

スペイン広場。奥にパトカー2台が待機しています。

バチカン市国

オレンジゾーンでも教会にもクーポラにも入れます。10年前に旅行できた時は、クーポラに登るのに3時間待ちというディズニーランド並みの待ち時間に嘆いていたものですが、今や並ぶ列はほとんどありません。セキュリティチェックとクーポラへのエレベーターで10分待つか待たないかくらいで楽しめます。

バチカン市国との国境。
サンピエトロ大聖堂内。
クーポラからの景色。

オレンジゾーンでも意外に楽しめる遺跡たち

遺跡の中には入れませんが、外から見る分には普段よりもだいぶ空いていて、人ごみに邪魔されることなく贅沢にじっくり遺跡や観光地を楽しむことができます。オレンジゾーンも、私のような滞在期間が限られている駐在の身にとっては悪いことばかりではないようです。

トラヤヌスのフォルム
チルコ・マッシモからの景色
サンタンジェロ城
ナヴォーナ広場

道路の混雑状況

レッドゾーンの時とオレンジゾーンの時の交通量の違いは以下のとおりです。

左がレッドゾーン時で右がオレンジゾーン時。オレンジゾーン時でも普段よりは交通量が少なめですが、レッドゾーン時に比べれば、だいぶ車が多い印象です。

まとめ

ローマに行ったことがある人は、写真をみて「今はこんなに人が少ないの!?」と驚いたのではないでしょうか。イタリアは州ごとに色分けされた規制でコロナ感染拡大対策をしています。直近の感染拡大率に応じて約2週間ごとに規制の色分けが見直されるため、こまめに規制状況をチェックすることが必要です。

その他、日本への一時帰国やイギリス、イタリア入国の際の記事はこちらをご覧ください。

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