2018年12月に、ジョンロブのジャーミンストリート店でレディースモデルのアルバ(Alba)を購入しました。この記事では、同モデルの詳細について紹介します。
ジョンロブのレディースコレクション
ジョンロブのレディースコレクションは、ジョンロブの現ディレクターであるパウラ・ジェルバーゼ氏の就任後、2017年秋冬シーズンから登場しました。当初はローファー(Rowan)やトリプルモンク?のブーツ(Willow)など、全6種類による展開でしたが、現在はそのうち大半がディスコン扱いとなり、これにウィリアムを加えた3種類のみのようです。定価は日本価格で20万円前後と立派なジョンロブ価格。
全景
こちらが全体像。
メンズのラインと比較して、柔らかくぽってりした印象を受けます。
2018年冬のセールで、ジャーミンストリート店で購入しました。セールにかかっていたモデルはこれともう1種類だけだった記憶ですが、定価1000ポンドのところ、半額の500ポンドに。わずか2シーズンでディスコン扱いとなることが決定したことが原因のようです。
当時のセールの様子についてはこちらでまとめています。
カーフとリザードのコンビ
ストラップ部分にはリザードが使用されています。これくらいのサイズであれば、違和感もありません。
靴紐は1か所で結んで固定する形になっており、足をしっかり固定するというよりは、デザイン上のアクセントといった意味合いも強そう。こういったひねりのあるデザインの提案力は、(そのデザインが万人に受け入れられるかは別として)ジョンロブが頭一つ抜けているように思います。
ストラップ先端の金具には「John Lobb」との刻印があり、こだわりが見て取れます。ただ、この金具の重みのせいなのか、それとも靴紐の質感のせいなのか、靴紐が解けやすいのは難点。
ラウンドトゥ
7000ラストと比較すると、より丸みが強調されたデザインです。メンズのモデルと同様、肌理の細かい革が使用されているように思います。
ピッチドヒール
目を引くのが強めにテーパードされ、高めに設定されたヒール。ヒールカップからのつながりが美しいです。履いている分には高さは感じないようですが、女性らしさが表れているパーツです。
メンズのモデル(ジョッパー2)と比較するとその差が見て取れます。ジョッパー2のヒールの高さは25ミリですが、アルバのそれは30ミリ。もっとも、高さを30ミリに設定しているメンズのモデルもあるので(手元のフィリップ2ローファーは30ミリ)、モデル次第のようです。
後ろから見るとアルバもジョッパー2と同じくらいどっしりした佇まい。ちなみに、ジョッパー2は2014年にジャーミンストリート店で購入しました。当時は1ポンド180円程度だった記憶ですが、今は130円台。だいぶん下がりましたね。。
その他
ウェストの絞り具合はやりすぎずちょうどいい具合でしょうか。
ラストはEW17。他のモデルのラストとの違いはわかりませんが、現在展開中のモデルについては、それぞれ別のラストを使用しているようです。
インソックは新デザイン。ハーフソック仕様です。
シューツリーは2019年の夏にジョンロブのファクトリーショップで購入しました。旧ロゴですが、定価よりも安かったので満足(£70くらい)。
ロブロンドンと訴訟沙汰?
余談ですが、2020年4月13日付の下記の記事によれば、本家のビスポーク靴店であるロブロンドン(John Lobb Ltd.)が現在、分家であるロブパリの事業を構えるエルメスに対して、ブランド名の使用や事業の制限を巡って法的措置をほのめかしているそうです。
ジョンロブが1976年にビスポーク事業を除いてエルメスに事業を売却し、ビスポーク部門を構えるセントジェームズストリートの店舗についてはロブロンドン、既製品メインのエルメス傘下の店舗(ジャーミンストリート店を含みます)についてはロブパリと呼ばれるようになりましたが、事業を売却した際の契約条件に関する見解の不一致があるのかもしれません。この記事からは詳細は不明ですが、双方よい着地点を見つけられると良いですね。
ロブロンドンの様子はこちらで少し紹介しています。
最後に
靴紐の解けやすさには苦戦していますが、本人も気に入っているようで良かったです。手入れはもっぱら私の担当ですが(笑)、これからも大切に履いて育てていってほしいと思います。
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ブログ仲間のミウラな日々さんからお声がけいただき、服好き・靴好きの方々のおうち時間を盛り上げよう!というコンセプトの下に集ったブロガー13名によるリレー企画「ふくはうち」に参加することになりました。オボイストさんを皮切りに、4月末以降順番に記事をアップしていきます。私は5月中旬の登板予定。こういった試みに参加させていただくのは初めてで少し緊張していますが、せっかくの機会、楽しみたいと思います!
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