先日オールデンのローファーの修理を依頼したローマの靴修理店、Corradi Luigi E Maurizio Snc。店内では靴磨きサービスも提供しており、試しにその日履いていたオールデンのローファーの磨きをお願いしてみました。
店舗情報
お店は観光地エリアからは少し離れたところにあります。地下鉄B線でSant’Agnese – Annibaliano駅まで行き徒歩7分程度。
看板もないシンプルな外装です。
靴磨きの工程
職人さんはこの道60年の大ベテラン。10代前半から靴磨きを始めたそうです。使い込まれた道具類がキャリアを物語っているように思います。
椅子に座って靴を履いたまま磨いてもらう古典的なスタイル。汚れ防止のためのカバーを入れてから、コバを拭いてもらいます。
次にニュートラルのクリームらしきものを刷毛で塗布。
少し時間を置いてからクロスで拭き取っていました。海外の靴磨き職人さんは、日本と違い年期の入ったクロスを使うところが多いような気がします。
コバの着色もしてくれました。
その後、バーガンディのクリームを塗布してからブラッシング(かなり柔らかそうで、見た感じワックスではなさそう)。
するとこの輝き!コードバンだから光りやすいのかもしれませんが、それを差し引いてもピカピカです。ニュートラルクリーム塗布後の左足と比べるとその差は明らか。
アフター
ビフォーは撮りそびれましたが、最後に両足ストッキングらしきもので仕上げ磨きをして…
こうなりました。
合計20分ほどで15ユーロ(2000円弱)。個人的にはロンドンのバーリントンアーケードで体験した靴磨きよりも満足。
別の機会に妻のパラブーツも磨いてもらいましたが、このときは最初に磨いてくれたおじいさんがおらず別の職人さんでした。残念。
ちなみに、磨いている間にも修理の依頼・受取りをする人がひっきりなしでした。修理のクオリティは日本水準に照らせば素晴らしいとまではいえませんでしたが、人気店のようです。
最後に
2018年にマディソンアヴェニューの直営店で購入してから、この靴を磨いてもらうのは初めての経験でしたが、すっかり綺麗になりました。と同時に、日本の充実した靴磨き店の環境が恋しくもなりました。機会があればまたお願いしたいです。
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