ハチミツ色のLimestoneの家々が並ぶ美しい村が点在するコッツウォルズ地方は、ロンドンから日帰り又は1泊で楽しめる人気の観光スポットです。コッツウォルズは電車やバスの本数が少ないため、ツアーを申し込む人が多いのですが、公共交通機関と一部タクシーを駆使すれば、ツアーに参加しなくとも十分に観光を楽しめます!この記事では、コッツウォルズを公共交通機関とタクシーで効率よく巡る観光モデルルートをご紹介します。
ツアーの場合、色々な村に立ち寄れる一方、各村の滞在時間が短すぎて物足りないと感じることがあるようです。コッツウォルズの各村は、特徴はあるものの、正直そこまで大きな違いはありません。見たい村を2、3個に絞る必要はありますが、一つ一つの村を自分のペースでじっくり楽しめるのは、バスツアーではできない、公共交通機関+タクシーの旅ならではのメリットだと思います。
旅行計画のポイント
公共交通機関の時間・ルートをあらかじめ調べる
コッツウォルズでは、電車やバスの本数が少ないため、あらかじめ公共交通機関の時間やルートを調べるのが必須です。時間やルートを調べる一番簡単な方法は、おなじみGoogle Map。電車もバスも網羅していますし、ダイヤの信頼性も高いです。何より簡単に最適ルートが検索できます。
なお、電車のチケットは、早めに購入すると安くなるので、National Railのウェブサイトで事前に購入することをお薦めします。
公共交通機関にこだわりすぎず、タクシーを併用する
電車やバスの接続が悪く1時間待たなければいけない、という場合には、公共交通機関での移動にこだわりすぎず、タクシーを上手く使うのが効率よく村を回るポイントです。村の観光案内センターやホテルで聞けば、中長距離タクシーの番号を教えてもらえます。タクシーは呼んでから来るのに10-20分程度かかるので、そのことを念頭に早めにタクシーを呼びましょう。タクシーを呼ぶ際に行先を言えば、あらかじめ料金も教えてもらえます。なお、コッツウォルズは田舎なのでUberはつかまりません。
モデルルート
私は行きたい村を、グロスター、バイブリー、ボートン・オン・ザ・ウォーターに絞りました。グロスターに3時間、バイブリーに1時間45分、ボートン・オン・ザ・ウォーターに3時間30分程度滞在し、各村をじっくり楽しむことができました!
1日目
09:36 パディントン駅
↓電車GWR(1時間53分)
11:29 グロスター駅
グロスター大聖堂、ランチ
ピーター・ラビット博物館
14:10 トランスポート・ハブ停留所
↓バス444(44分)
15:04 ビーチズ・カー・パーク停留所(サイレンセスター)
15:20
↓タクシー(10分)
15:30 バイブリー
可愛い街並みを存分に堪能。
スワン・ホテルでタクシーを呼ぶ。
17:15
↓タクシー(30分)
17:45 Loads of the manor hotel
ホテル周辺を散策
2日目
午前中 ホテル周辺を散策
13:30 ホテル発
↓タクシー(10分)
13:40 ボートン・オン・ザ・ウォーター
Small Talk Tea Roomでランチ
バードランド(動物園)
17:02 コッツウォルズ・アカデミー停留所
↓バス801(25分)
17:38 モートン・イン・マーシュ駅
↓電車GWR(1時間30分)
19:06 パディントン駅
次に、各村の見どころを紹介したいと思います。
グロスターの見どころ
グロスター大聖堂
パディントン駅からグロスターまでは、GWRという電車で2時間くらいです。車内はこんな感じ。Wifiもコンセントもあり、キレイで快適でした。
グロスターで有名なのは、グロスター駅から徒歩約10分のところにある、ハリー・ポッターのホグワーツ魔法学校の回廊のロケ地として使われた「グロスター大聖堂」です。ハリポタの他にもイギリスの人気ドラマであるドクター・フーやシャーロックのロケ地としても使われています。
この大聖堂は、678年または679年に建てられた聖ペトロへ献堂された修道院の教会として、11世紀後半に建設されました。当時はノルマン様式の建物でしたが、度々の改築によりノルマン様式とゴシック様式が混ざった、独特な現在の大聖堂の形となったそうです。
この大聖堂の素晴らしいところは、解説が充実していること。頻繁に行われる無料の英語ガイド付きツアーの他、2ポンドで日本語のオーディオガイドを借りることができます。私たちはステンドグラスの解説ツアーに参加しました。普段は、きれいだねー、でやり過ごしているステンドグラスも、丁寧な解説を聞くと奥深く、勉強になるものです。例えば、この大聖堂には、世界で初めてゴルフを描いたとされる、14世紀半ばに作成されたステンドグラスがあります。自分で見て回っただけでは、そんなことわかりませんよね。色々な発見があって楽しかったです。
さらに、この大聖堂の公式ウェブサイトではバーチャルツアーが楽しめます。これを見たらますますグロスター大聖堂に行くたくなると思います。
大聖堂は入場無料ですが、写真撮影をする場合には3ポンドを支払う必要があります。美しい回廊やステンドグラスなど、撮影スポット満載なので、ぜひ支払って撮影しましょう。
The Monk’s Kitchenでランチ
ハリー・ポッターで有名な回廊の西側のすぐそばに、The Monk’s Kitchenというカフェがあります。トリップ・アドバイザーの評価もよかったので、そこでランチをしました。ケーキやスープもありますが、Pilgrim’s Pie(巡礼者のパイ)が有名です。実際に食べてみましたが、Pilgrim’s Pieのお味は「ああ、ここはイギリスだった…(しょぼん)」という感想。正直、日本人の舌には合わないように思うので、ケーキやスコーンを頼んだ方が無難かもしれません。
ピーター・ラビット博物館(The house of the tailor of Gloucester)
ピーター・ラビットの「グロスターの仕立て屋(The Tailor of Gloucester)」というお話のモデルになった家が、ピーター・ラビットのショップ兼博物館になっています。グロスター大聖堂から徒歩1分の場所にあるので寄ってみました。
可愛いグッズがたくさん売っています。女子やお子さんにお土産を買うのにはちょうどいいですね。
2階は絵本「グロスターの仕立て屋」の挿絵を再現した展示室です。その絵本は読んだことないですが(笑)、置いてある品々から想像するに、ネズミがお裁縫をしていて、猫が現れてひと悶着。。。みたいな内容では。可愛さにため息がでます。
まとめ
グロスター大聖堂はステンドグラスや回廊が素晴らしいですし、解説も充実しているので、それなりに時間をとって滞在することをお薦めします。我々は3時間滞在しました。ピーター・ラビット博物館やランチをスキップして滞在時間を2時間にする(1本早いバスに乗る)ということも考えられますが、それだと少し慌ただしくなると思いました。
長くなりましたので、サイレンセスター以降は別記事にまとめたいと思います。
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