ノーザンプトンのファクトリーショップで革靴を安く買う(後編)

イギリスで革靴を買う

前編でお伝えした革靴の聖地・ノーザンプトンへの行き方・回り方。後編では、主要なファクトリーショップなどの概要や特徴、期間限定のファクトリーセールの情報などを紹介します。

主なファクトリーショップ

ファクトリーショップの位置関係をまとめたマップを再掲します。

前編のモデルルートの順で、各ショップの概要を紹介します。なお、価格は私が最後に訪問した2019年7月現在のもので、その後価格改定されている可能性があります。やや記憶もあいまいなところもあるので、あくまで目安程度とお考えください。

クレジットカードOK

チャーチでは何も買ったことがないので不明ですが、その他の下記のファクトリーショップではクレジットカードでの支払可でした(タックスリファンドはジョンロブでしかしたことがありませんが、他でもできると思います)。ただ、A&Aクラックでは現金での支払いが好まれるので、ある程度まとまった現金を用意しておくと安心です。何を買うかにもよりますが、たとえばミュージアムカーフ1シートが200ポンドでした(お店から日本に送りたいなら、追加で費用がかかるとと思います)。

ファクトリーセール

以下のとおり、エドワードグリーン・ジョンロブ・トリッカーズでは期間限定でファクトリーセールが開催されます。ただ、少なくとも2019年については、いずれも別時期に開催されており、同じ日に複数のファクトリーセールをハシゴすることはできませんでした。狙い撃ちでイギリス旅行の予定を立てるのはなかなか難しそうなので、旅程と重なったらラッキーくらいの気持ちが精神衛生上良いのではないかと思います。特にジョンロブについては、一瞬で定番商品がなくなってしまうようなので…

A&A Crack

  • 営業時間:9時~16時(月~木)、9時~13時(金)
  • 定休日:土日

世界的に有名な革問屋で、イタリア・フランス・イギリスをはじめとする各国の一流の革が集まっており、まさに革の宝庫です。ロシアンカーフなどのレアな革も普通に買えます。

ロシアンカーフ

また、革小物の製作に使えそうな手頃な大きさの切れ端なども豊富にあり、テンションが上がること間違いなしです。こちらは別途記事を立てて詳しく紹介します。

値段などの把握も兼ねて、訪問時は事前にアポイントを採られることをオススメします(私もそうしました)。

エドワードグリーン

  • 営業時間:9時~16時(月~金)
  • 定休日:土日
  • 価格:460ポンド/650ポンド

※インターネット上の情報をみる限り、昔はアポイントメントを取る必要があったようですが、今は不要です。

外からクリッキングの様子が見えます

品揃え◎

内部の写真のアップはご遠慮くださいとのことでしたので控えますが、ファクトリーショップの中では最も安定して品揃えが充実しています。ドーバーやチェルシーなどの定番商品も普通に並んでいるうえ、サイズも5から12程度の大きいものまでカバーしており、何かしら気に入ったものが見つかる可能性が高いと思います。価格も定価(以下ロンドン価格基準です。)の半額程度で、リジェクト品の程度もそこまで気にならないもの(というか一見なぜリジェクトなのかわからないもの)が多いです。レディースは少なめ。

価格帯の違いはよくわかりませんが、私が買ったアンラインドのスエードローファーはディスコンのモデルで460ポンドでした。

限定セールあり

また、3月と11月(2019年は3月23日と11月30日(土))、1日限定で通常価格+10~15%のセールが開催されます。普段土曜日はお休みなので、この日に合わせて行くことができれば、他のファクトリーショップも一緒に回れます。セールの開催前にメールでお知らせをくれるので、気になる方は登録しておくとよいでしょう。

トリッカーズ

  • 営業時間:9時~16時30分(月~木)、9時~16時(金)、9時30分~14時30分(土)
  • 定休日:日
  • 価格:200~250ポンド

ファクトリーが覗ける!

ファクトリーの入口は通り沿いと工場裏との2か所ありますが、是非表の通り沿いの入口から入って下さい。というのも、ファクトリーショップまでの導線上にファクトリーがあるので、ファクトリー内部の様子をかいま見ることができるためです。

これが表の入口
これは裏側(駐車場側)

また、金曜日(とおそらく土曜日)は工場が稼働していないため、ファクトリーの1階部分をゆっくり見ることができます(この場合に限り、写真撮影もokでした)。私が金曜日に行ったときは、中の様子をじっくり見せてくれました。

価格帯は短靴が200ポンド、ブーツが250ポンド。棚に置いてある数は限られていますが、リクエストすれば奥から出してきてくれるかもしれません。

サイズは限られますがレディースも
ロイヤルワラント

店内には昨年4月にオープンした世界2番目の直営店である青山店のオープンを祝した写真も飾られています。

左が映画版、右がミュージカル版

左はショップ内に展示されている、映画版キンキーブーツで使用されたブーツ。トリッカーズの工場が映画のロケ地に選ばれており、劇中に工場内の様子が流れます。個人的にはミュージカル版が大好きなのですが、残念ながら2019年初めにロンドン公演はいったん終了してしまいました。再開が待ちきれません。

限定セールがお得

毎年少なくとも11月上旬に1回、サンプルセールが開催されます。短靴100ポンド、ブーツ110ポンドとあり得ない値段。別注品など変わったものが多かったですが、定番物も多少混ざっているのでトリッカーズ好きの方にはおススメです。私はたまたまセールの時期に行き、運良くエイコーンのストウをゲットできました。汚れや傷がついており、モノはリジェクト品レベルですが、この価格なら全然アリな気がします。

クロケットアンドジョーンズ

  • 営業時間:13時30分~17時(金)、9時~13時30分(土)
  • 定休日:日~木
  • 価格:200ポンド~

営業時間に注意

クロケットのファクトリーショップは金曜の午後と土曜の午前しか開いていません。クロケットに行きたい場合には注意して旅程を組む必要があります。

立派な入口ですが目的地はここではなく…
さらに進んだこちら

手頃なお値段

在庫はそれなりにある印象ですが(棚以外の在庫もリクエストすれば調べてくれます)、他方でリジェクト品の品質にばらつきがあり、そこまで気にならないものからがっつり傷が入っているものまで様々と、当たり外れが大きい印象です。とはいえ、何と言っても200ポンド~という安さは魅力。中にはディスコンのモデルなども含まれているので、運がよければ掘り出し物に出会えるかもしれません。

グリーン程ではないですがそれなりに在庫あり

レディースはここも少なめ。友人は残念ながらちょうどよいサイズが見つかりませんでした。

私が購入したホールカットのアレックスは、現在シティソール(クロケット限定のラバーソール)モデルのみ店頭で販売しているとのことで、ディスコン扱いでした。シティソールとダイナイトソールの違いについては、こちらの記事もご覧下さい。

シューツリーは要検討

純正シューツリーも1種類のみ販売されていた記憶ですが、合う靴を選ぶので店員さんにきちんと確認しましょう。325や341のようなボリュームのある靴向けで、たとえばキャベンディッシュ3のような細身のラストには合いません。

店員さんから聞いたクロケットの純正シューツリーの使い分けについてはこちらの記事もご覧下さい。

ファクトリーの様子が見られるかも

土曜日はファクトリーがお休みのようで、店員さんにお願いすれば上からファクトリーの様子を覗かせてもらえるかもしれません。

外から見たファクトリー。採光を意識してか窓が大きい

ジョンロブ

  • 営業時間:9時~13時、13時30分~17時(月~土)
  • 定休日:日
  • 価格:670ポンド~

唯一、土曜日でも17時まで開いているので、土曜日に訪問する場合は旅程の最後に組み入れるとよいでしょう。入口のブザーを鳴らすと店員さんが解錠してくれます。

高いクオリティ

取扱われているのはリジェクト品とディスコン品。価格は定価の半額程度ですが、リジェクト品も一見リジェクトの理由がわからないものばかり。検品体制の厳しさが伺われます。定番商品は少なめで、カジュアルなラインや、ディレクター変更後のやや癖のあるものが多い印象です。

シューツリーは旧ロゴのものや、ロゴが刻印されていないものがありますが、価格は70ポンドとお得。

年2回のファクトリーセール

7月下旬と11月下旬~12月上旬に、3日間ほど限定でファクトリーセールが開催されます。スニーカー100ポンド、スタンダードライン200ポンド~、プレステージライン250ポンド~と冗談かと思う値段。ただ、転売ヤーと思しき中国人などが初日の早朝から並んでおり、定番商品は根こそぎ買い占められるようです。。

セール用の特設会場

私はたまたま2日目の夕方に行きましたが、スニーカー、エナメル靴、変わった色のカジュアルラインなど、使いづらいものしか残っていませんでした。代わりに靴下を10ポンド程度で購入。朝一で並ぶ覚悟がない限りは、避けたほうが無難でしょう。

マイサイズは右上だけでした

チャーチ

  • 営業時間:9時30分~17時30分(月~金)、9時30分~14時(土)
  • 定休日:日
  • 価格:200ポンド~

アクセス良好

ノーザンプトン駅から一番近く、旅程の最初または最後に組み込みやすいです。こじんまりとした空間に靴がぎっしりと並べられています。定番商品もそれなりにあった記憶です。

この看板が見えたら左手すぐ

また、奥には100ポンド~でセカンドハンド品も。

レディースも他のショップよりは充実しています。

今回紹介したショップの中で、一応足は運ぶものの、唯一何も買ったことがなく印象が薄いため、薄っぺらな紹介になりましたがご勘弁ください。。

最後に

以上、2回に分けてノーザンプトンの主要なファクトリーショップなどの巡り方を紹介しました。1日がかりの旅となりますが、日本での定価と比較すると信じられないほどの安値で英国靴が手に入るので、機会があればぜひ行ってみてください。

コメント

  1. しんのすけ より:

    いいですねー。まとめていただくと、比較できて参考になります。個人的には、ジョンロブとグリーンに死ぬまでに行きたいなと(笑)。

    今後も、情報アップお願いいたします。

    • 散財夫婦 より:

      ご覧いただきありがとうございます!ロブとグリーン、どちらも手ぶらでは帰れない魅力があると思いますので、ぜひぜひ(笑)