2021年1月に吉本晴一さんが主宰するローマのビスポークシューメーカー、ペルティコーネ(Perticone)でオーダーしたビスポークのローファー。先日納品の日を迎えました。
全景
工房にて。奥にあるのが仮靴です。
造形バランスにぎりぎりまで拘ったとの吉本さんの談。仮靴と比べてよりメリハリのあるシェイプになり、バタフライローファーの持つエレガントさがいっそう増したような印象を受けました。とにかく格好いいの一言に尽きます。
革はイルチアのラディカカーフ(いわゆるミュージアムカーフ)。釣り込み後もくっきりとムラが出ています。ここまで綺麗なムラ感は既製品の革靴ではなかなか見られないような気がします。
日に当たったときの表情とそうでないときの表情ががらっと変わり、1足で2度楽しめるかのよう。
サドル部分は1枚のパーツがヒールをぐるっと回る形で構成されており、贅沢な革の使い方です。
足入れ
早速工房で足入れしてみました。
仮靴よりもフィット感が良くなり、小指の当たりなども改善されました。しばらく履いて様子を見る必要はありますが、最初のフィーリングとしては非常に良かったです。
アーチのサポート(若干盛り上がっているのが写真からも伝わるでしょうか)も程よく心地よいです。
シューツリー
ヒンジ式のシューツリー。ナチュラル仕上げも可能でしたが薄茶に染めてもらいました。
シューツリーの軽さはビスポークならでは。
最後に
1足目からシビアなフィット感が求められるローファーのビスポークは個人的には冒険でしたが、きっちり仕上げてくださり大満足です。
10月にはミラノ・パリでのトランクショーも予定されているとのこと。日本でも定期的にトランクショーを開催されています。海外のシューメーカーの多くが日本でのトランクショーを断念せざるを得ないなか、コロナ禍で入国・帰国時に隔離が必要となるにもかかわらずわざわざ足を運んでくださるのはありがたいですね。
今回も色々見せていただきましたが、欧州各地で直接買い付けられた貴重な一級品の革を沢山お持ちなので、どの素材を選ぶのか悩んでしまうと思います。
1足目からローファーの注文を受けてくださる工房は少ないので、ローファーが欲しい方はもちろん、唯一無二の革靴をお求めの方にはオススメです。
オーダー時・仮縫い時の様子はこちら↓
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