先日紹介したクロケットアンドジョーンズのルームスリッパに続いて、トリッカーズでルームスリッパを購入しました。チャールズ皇太子がトリッカーズにロイヤルワラントを付与するきっかけとなった由緒正しい靴です。この記事では、その詳細について紹介します。
ルームスリッパといえば…
ルームスリッパと聞いて最初に頭に浮かんだのが、トリッカーズが販売している紋章付きのモデル。日本でもセレクトショップが外履きの一つとして紹介していたかと思います。
クロケットではセールにかかっていたこともありハリスツイードのモデルを手に取ったものの、普通の革靴と同じで、1足だけでは痛みも早いだろうし、ポンド安だし…ということで、もう1足、今度はスタンダードなデザインのものをという考えに至りました。
チャールズ皇太子もお気に入り
1989年以来、トリッカーズはチャールズ皇太子からロイヤルワラントを付与されています。これは、故ダイアナ妃がチャールズ皇太子に、自身の出身地であるノーザンプトンに拠点を置くトリッカーズのルームスリッパを薦め、これをチャールズ皇太子が気に入ったことがきっかけだそう。
ノーザンプトンのファクトリーでは、ロイヤルワラントとともに、チャールズ皇太子が創業190周年(2019年)の折にファクトリーを表敬訪問された際の写真が飾られています。
ちなみに、ダイアナ妃の出身であるスペンサー家の邸宅としてはノーザンプトンのオルソープハウスが有名ですが、実はグリーンパークの横に、別邸であるスペンサーハウスがあります。毎週日曜日のみ一般公開かつ要予約ですが、イギリスの邸宅の様子をロンドン市内で見学できる場所としておススメです。
公式通販で購入
購入にあたってクロケット、フォスターのものもチェックしましたが、トリッカーズのものが一番安かったこと(日本価格と比較して2万円以上安かったです)、王室御用達という背景に惹かれ、トリッカーズのものに。
とはいえ、ロックダウンのさなか、オンラインで購入したものがきちんと届くのか不安だったので、トリッカーズのインスタグラムの公式アカウントにDMしました。すると、お店は閉まっているものの、通販については数人で引き続き対応しているとのこと。サイズ選びの相談にも快く応じてくれました。商品も注文から3日ほどで到着。
ディテール
- モデル名:Feathers Slipper
- カラー・素材:ベルベット
- サイズ:7ハーフ
- 価格:195ポンド
羽根の紋章
紋章は他にも百合、王冠、動物(ライオン、キツネなど)、スカルなどバリエーションがあります。王冠と迷いましたが、一番それっぽいと感じたこれに。
レザーライニング
こちらはキルティングではなく、レザーです。トリッカーズの通常の靴のインソールとは異なり、室内履きということを加味してか、フルソックかつ少し分厚い作りです。
ハーフラバーはなし
ソールはセメンテッド製法。トリッカーズの青山店で販売されているものは、初めからハーフラバーが装着されているようですね。痛むのが早そうなので、日本に戻ったら、ハーフラバーを装着したいです。
UKサイズのハーフ上げがおすすめ
公式通販にサイズのアドバイスがありますが、結構小さめの作りで、UKハーフサイズ上げが勧められています。私のストウは6ハーフで捨て寸が短め、ほとんどのイギリス靴で7を履いているので、7ハーフにしましたが、これでも甲周りがタイトでした。
クロケットのルームスリッパ(サイズ7)と並べてみました。全長はほぼ同じですが、クロケットのほうが程よいフィット感。トリッカーズのほうは薄手の靴下でないとちょっときついです。
甲周りはトリッカーズのもののほうが浅めですね。
室内履きなので、ストレスなく履きたいもの。そういった意味では、試着せずに購入したのはやや勇み足でした。
甲周りで見れば8でもよかったのかもしれませんが、そうすると今度は踵のおさまりが悪そう。結論としては、私の足には、クロケットのほうが合ったようです。
ほこりの付きにくい場所での保管を
これはベルベットの宿命だと思いますが、ほこりが付きやすいです。こまめなブラッシングと、ほこりが付きにくい場所での保管が◎です。
注意!普通に蒸れます
これは実際に履くまでわからなかったのですが、スリッパとはいえ作りは普通の革靴と一緒なので、裸足で履くと蒸れます。靴下を履く前提で選ぶ必要があります。キルティングあり(クロケット)となし(トリッカーズ)だと、ありのほうが蒸れやすく感じました。
最後に
室内でスリッパを履くと、不思議と気分が引き締まり、在宅勤務するうえでは良かったのかなと思っています。サイズ感はわりとシビアなので、購入前に試着されることをおススメします。
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