ハインリッヒ・ディンケラッカーのアウトレット②

Heinrich Dinkelacker

先日の記事で紹介した、ビーティッヒハイム=ビッシンゲンにあるハインリッヒ・ディンケラッカーの世界唯一のアウトレット。今回は、お得なアウトレット品のラインアップ・価格帯や、店内の詳細を紹介します。

カーフなどなど

コードバンコーナーの反対側にはカーフ中心に様々なモデルがこれでもかと並んでいます。

フルブローグのバリエーションが半端ないです…!!

やっぱりブーツ、いいですねえ…

これはJanoshラストのモデル。前代未聞のKウィズ(!)

こちらはドイツで展開されているアパレルブランド、ポルシェデザインの別注品。正直ディンケらしさは感じませんが、オレンジのライニングと、スチールに刻まれたPの文字が目を引きます。

シルバーエディションの靴も1足展示されていました。

同じショーケースにはバーゴルのシューケア製品がずらり。

作業場

奥には作業場があります(この日は職人さんは不在のようでした)。

壁には注文主と思われる名前の記載されたビスポーク用のラストが。展示用なのか、仕掛中の靴も置かれていました。RTWやMTOではプラスチック製のラストを使用しているんでしょうかね。

フラクトゥールというひげ文字が時代を感じさせる昔の広告。

ハンドメイド感が出てますね(笑)

アウトレットのラインナップ

アウトレット品は、リジェクト品(店員さんはB品と呼んでいました)とそうでないもの(ディスコン、展示品?)に分かれており、革によりますが、リジェクト品については250~450ユーロ、そうでないものは350ユーロ~という感じでした。リジェクト品については、ソール表面の仕上げが荒い程度のさほど気にならないものから、アッパーに試着シワ、傷やシミがついているものまで様々。

ただ、コードバンについてはカラー次第で値段にばらつきがあったので、正直どうやって値付けしているのかわかりません(笑)たとえば、コードバンBUDAは定価945ユーロのところ、ネイビーは750ユーロでしたが、ダークコニャックは900ユーロでした(いずれもB品ではありません)。特にコードバンのモデルについては、日本での販売価格が20万円近くまで値上がりしてしまったようなので、お得感は強いでしょう。

物色タイム

首藤さんから、1足行くならコードバンでは?とのアドバイスをいただいたこともあり、コードバン中心に見せてもらうことに。とはいえアウトレットということで、そこまで期待していませんでしたが…

思いのほかマイサイズが揃っていました!右5足がコードバンモデル。オックスブラッド、ネイビー、ダークコニャック、ブラックと一通り在庫あり。

これはルツェルンのUチップ(ダークコニャック)。4アイレットに気持ちスクエアトゥ気味で、他ブランドのUチップとはまた趣が違いますね。

これはオックスブラッドとダークコニャック。ちなみにオックスブラッドはカラー8とは違うそうで、確かにより赤みがかっている感じはありました。

これはネイビーとダークコニャック。ダークコニャックは時間が経っていたのかブルームがべったり噴き出ており、シワも目立ちました。

これはコードバンではないですが、幻の(?)フィレンツェラストのモデル。ディンケラッカーユニークという、サンプル品などを紹介・販売するインスタのアカウントでフィレンツェラストが紹介されており、投稿を見せて同ラストのモデルがあるか質問したところ、これを持ってきてくれました。年季が入ってますね。

真ん中のヌバックはラバーソール。軍用品と同じ材料で作られているとか。オーバースペック感がさすがディンケですね(笑)

戦利品は追って

色々試着させてもらいましたが、結局友人の代理購入分と合わせて4足+α持ち帰りました。店員さんからは、爆買い日本人だと思われたことは間違いないでしょう(笑)最近はコロナウイルスの影響でドイツ人以外の訪問者はほとんどいないとのこと。辺鄙な場所にありますが、ディンケファンであれば足を運んでみる価値はあるのではないかと思います。

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