サヴィルロウのハンツマンでスーツをビスポーク(仮縫い・納品編)

Huntsman

2019年6月に、サヴィルロウのビスポークテイラー、ハンツマン(Huntsman)にて、2ピーススーツをビスポークしました。この記事では、前回の採寸編に引き続き、ハンツマンでの仮縫い・納品の様子を紹介します。

仮縫い

採寸から約1か月後の2019年7月、店舗から仮縫い(first fitting)の準備ができたとの連絡があり、早速アポイントを入れてもらいました。

Post officeのような馴染みのある会社も参加

当日はPride ParadeというLGBT関連のパレードがサヴィルロウの一本横のリージェントストリートで開催されていた関係で、交通規制が敷かれており、ピカデリーサーカス駅から店舗まで人込みをかき分けてたどり着くのに苦労しました。。笑

ラルフローレンもプライドカラー(レインボーカラー)に様変わり。結構似合っているような…ちなみに今年はコロナウイルスの影響で延期が決定。無事今年中のどこかで開催されるとよいですが…

そうこうしてハンツマンへ。外窓のディスプレイも6月から変更されていました。

この日はキングスマンルームとは別のフィッティングルームを使用しました。仮縫いはこちら。生地自体は本番で使うものと同じものを使用しており、大まかな出来上がりのイメージが見えてきました。なお、この段階では裏地やポケットはついていません。

Emmaさんによるサイズのチェック。確認しながら、生地に白のチャコペンで直接数値を書き込んでいきます。

アームホールが窮屈だった点や背中のシワの具合などの修正を加えることにして、この日は終了。トータル10分もかからなかったような記憶です。この後、ばらして担当のテーラーに再配送後、作業が継続されます。中縫い(final fitting)まで5週間程度見ておいてほしいとのことでした。

中縫い

夏休み(?)を挟んだのか、中縫いに時間がかかり、店舗から連絡があったのは8週間近くが経過した8月末でした。

こちらが仕上がり。後は微調整を残すのみという形まで仕上がっていました。が、こちらが指定した裏地が使用されていないというまさかのミス。。このあたりの詰めの甘さというか雑さは、イギリスらしさを感じます。笑

タイミングの関係で、納品までに裏地を変更してもらうのは難しかったため、裏地については別の機会にイギリスを訪問した際に付け替えてもらい、ドイツに返送してもらうことになりました。スーツの状態もそのときに見てもらえるので、今となっては悪くないかなと思っています。

キングスマンルームで最終チェック。袖を通すと、しっかりと肩に乗り、動きに従って体についてくる感じがあり、テンションが上がります。

トラウザーズのウエストを気持ち詰めることにしましたが、それ以外は大きな変更は必要なし。

Emmaさんと記念撮影。この日のEmmaさんはジャケットスタイル。毎回素敵すぎます。

納品

諸事情から配送で完成品を受け取りました。配送用の段ボール箱の写真を撮り忘れましたが、箱の中に吊るした形で送られてきます。

ハンガーとガーメントバッグ付き。ガーメントバッグの表にはサヴィルロウの本店の住所(11 Savile Row)が、裏面にはニューヨーク店の住所(130W 57th Street)が。以前ニューヨークに旅行した際に偶然この近辺に滞在していましたが、全然気が付きませんでした。。

私の場合、採寸から納品まで、延べ3か月強かかりました。イギリスに長期滞在する場合でない限り、全プロセスを店舗で行うことは難しいかもしれませんが、年数回日本に来日しているようなので、例えば採寸を旅行の際にサヴィルロウで行い、その後のプロセスをトランクショーに合わせて行う、ということもできそうですね。

最後に

店舗での採寸や注文を含めて、思い出に残る経験となりました。スーツがこれからどのように馴染んでいくのか、とても楽しみです。また、中縫いの際に、店舗やワークショップの内部を案内してもらいました。次回はその様子を紹介します。

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